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補助金(2015年03月10日)
小規模事業者持続化補助金 採択のポイントをチェック!
横浜商工会議所で開催された小規模事業者持続化補助金セミナーに行ってきました。WEBサイトで公募要項等は発表されていますが、そこからは読み解けない「補助金が採択されるポイント」を確認してきたので、ご紹介します。
◎まずは、「小規模事業者持続化補助金」の概要をおさえていきましょう。
基本の基本から。
☆小規模事業者持続化補助金とは、
・小規模事業者が、商工会議所・商工会の助言等を受けて、経営計画を作成し、その計画に沿って販路開拓に取り組む費用の2/3を補助します。
・補助上限は50万円(上限額は増えるケースもある)☆補助対象者
・会社および個人事業者で、小規模事業者であること
☆補助対象となる事業
・策定した経営計画に基づいて実施する販路開拓のための事業
・事業完了後、概ね1年以内に売上につながることが見込まれる事業
☆補助対象となる経費
・補助対象となる事業に必要でかつ交付決定日以降に発生した経費
・その他細かい条件有◎審査は書類審査のみ、審査通過の秘訣とは・・
小規模事業者持続化補助金の審査は、経営計画書及び補助事業計画書の書類審査のみで行われるます。審査を通過するためにおさえる記載すべきポイントたくさんありますが、重要な2つをご紹介します。
☆「自社の強み」顧客ニーズ、市場動向を把握。他社と比べてどこが優れているか
まずは経営計画書を作成します。事業計画などを立てられている方はすでに検討をされている事項かと思います。
ここで最も大切なことが「自社の強み」を明記することです。経営方針・目標・今後のプランを記載していくのですが、その際に「自社の強み」をきっちり書いていくことが必要です。
書面だけの審査になるので、書いていないと認識されません。繰り返しになりボリュームが出てくるのはいたしかたないと考え、自社の技術、ノウハウの強みをしっかりアピールしていきましょう。写真や図をつかってみやすいものにすることも大切です。
☆「創意工夫」顧客ニーズをつかむためにどういった工夫をするか
経営計画書に基づいて、補助事業計画書を作成します。
補助事業で行う販路開拓などの取り組みについて、何をどのような方法で行うのか具体的に記載します。その際に重要なのが、これまでの自社・他社の取り組みと異なる点、創意工夫した点、特徴を具体的に記載します。
「創意工夫」
具体的な例でご紹介すると
・自社の強みがある商品やサービスを、競合他社にはない○○という方法で提供する
・これまで○○というニーズに対応してきたが、△△というニーズに対応する
*△△が競合が手掛けないものであれば創意工夫あり!まとめると、
・事業を進めていく上で検討すべき事項(市場動向、自社の強み、他社の動向、どういう工夫で市場をとっていくのか)を再度検討し、書面にまとめること
・書面にまとめる際に、「みやすく」「わかりやすく」(簡潔に、写真や図を使い視覚的に)すること
が補助金の審査でも重要ポイントになるということでしょうか。
事業に必要な資金をうまくまわしていくために、補助金を上手に活用していきたいですね。
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以下に、参考として補足の情報を記載します。応募しようかな、と思われる方はぜひ詳細をご確認ください。
◎公募要領
公募要領詳細はこちらのWEBサイトをご確認ください。
横浜商工会議所:平成26年度補正予算 小規模事業者持続化補助金の公募について
◎補助金を受領するまでの流れ
補助金の申請から受領までの流れを以下にまとめています。審査のステップや、どのタイミングで発生した費用が経費となるのか、などご確認いただけます。ご不明点あれば、お気軽にご連絡ください!
①経営計画書及び補助事業計画書を作成
②最寄りの商工会議所へ「事業支援計画書」の作成・交付を依頼
③送付締切までに補助金事務局へ申請書類一式を送付
④日本商工会議所による審査・採択
*ここで書類審査の結果が出ます。審査通過であれば、次のステップに進むことができます。
⑤交付決定
*審査を通過した場合には、経費について再度所定の様式で計画書を出す必要があります。
*この計画書の審査が通ることを交付決定となります。
*採択結果公表後、1か月程度が交付決定のめどになります。⑥販路開拓の取り組み実施
⑦所定の期限までに実施報告書等の提出
*⑤~⑥までの期間で発生した経費が補助金の対象となります。
⑧日本商工会議所による報告書等の確認
⑨不足・不備がないことの確認が終了次第、補助金を請求・受領